医療の進歩を地域に届けます

消化器病の診療

「ご飯をおいしく食べる。そして気持ち良く出す」

しあわせな毎日を送るために、そして元気に長生きするために、「おいしく、気持ち良く」はとても大切な習慣ですが、実はとても難しいことでもあります。生活習慣のご相談から薬による治療まで対応いたします。

また、胃癌や大腸癌などの日本で大きな割合を占めている癌や、膵臓癌、膵臓癌といった発見の難しい癌も消化器病に含まれます。内視鏡検査やCT検査による早期発見を目指すとともに、検診にも力を入れています。

消化器病についてお悩みの方は是非ご相談ください。

上部消化管(咽頭・食道・胃・十二指腸)の病気

逆流性食道炎

食生活の欧米化や体型の大型化などに伴い、最近とても増えている病気です。

「胸焼け」「酸っぱいものが上がってくる」といった典型的な症状がある場合には診断は比較的容易ですが、病状の把握と治療方針の決定には内視鏡検査が必要です。

また慢性気管支炎や喉のいがらっぽさの原因として、逆流性食道炎が注目されています。こういった病気にお悩みの方も一度ご相談ください。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍(ヘリコバクター・ピロリ菌感染)

胃の粘膜の中に生息するピロリ菌が、潰瘍や癌の原因になることがわかっています。確実な診断のもと、ピロリ菌の除菌治療を行っています。

またストレスの多い現代社会においては、ピロリ菌に関係なく潰瘍になることがあります。一方、薬剤性の潰瘍も少なからずみられます。

胃の不調時にはご相談ください。

胃癌

近年、ピロリ菌感染率の減少とともに減ってきている胃癌ですが、それでも現在において男性における罹患率は第1位です。(死亡率でみると第2位)

内視鏡機器の画質向上や診断学の進歩により、早期発見すれば助かる可能性がかなり高い病気です。また最近では、検診においても内視鏡検査が推奨されるようになりました。

当院では苦痛を最小限に抑えて検査が出来るように、直径約5mmの細径ファイバーを用意し、これを内視鏡検査時の標準機器としております。

体調不良時の検査のみならず、定期的な内視鏡検査を積極的に受けていただけるよう努力しております。

下部消化管(結腸・直腸・肛門)の病気

便通異常(便秘・下痢)

成人女性の半数以上の方が便秘に悩んでいるという調査報告があります。また高齢者においては年を重ねるごとに便秘の悩みが急増しています。たかが便秘と安易に考えやすいのですが、便秘が原因で多岐にわたる様々な症状を引き起こすこともあり、放っておいてはいけない病気の一つとなっています。

比較的若い世代に多い「過敏性腸症候群」は、ひどい時にはまともな日常生活が送れなくなることもある怖い病気です。

あおぞらクリニックでは、便通異常のお悩みをもつ患者さん1人1人に応じた親身な診療を行っております。

大腸ポリープと大腸癌(結腸癌・直腸癌)

癌の部位別罹患率第1位の病気が大腸癌です。(男性2位、女性2位、全体1位)

怖い病気であることに間違いないのですが、医療の進歩により生存率が向上している癌でもあり、早期発見できれば治ることも多くなってきています。

日本においては大腸癌検診(便潜血検査)の受診率はそれなりに良いといえるのですが、要精密検査の判定(便潜血反応陽性)が出た後の「精密検査受診率」が低いことが問題になっています。

あおぞらクリニックでは、「痛い」「怖い」「大変」といった大腸精密検査のイメージを払拭し、精密検査の受検率向上を目標に、「大腸CT検査」をお勧めしています。

過敏性腸症候群、炎症性腸疾患 等

大腸に目立った異常が無いにもかかわらず便通異常や腹痛を引き起こす過敏性腸症候群は、高ストレス社会を反映してか、最近特に増えている疾患です。

その他にも炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)等、根治が難しく難病指定されている疾患もあります。

これまでは治療が難しかった病気であっても、治療管理法の進歩やお薬の進歩によってコントロールできることも増えています。高次医療機関や他科との連携も図りながら治療管理いたします。

肝臓・胆嚢・膵臓の病気

肝臓(ウイルス性肝炎、肝機能障害、脂肪肝など)

肝臓病の中で診療させていただくことが特に多い疾患は、脂肪肝やNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)といった富栄養状態が引き起こす肝機能障害です。これらは脂質異常症や糖尿病等を合併することが多く、生活習慣病の1つと考えても良いでしょう。他疾患にも配慮し、時に治療を行いながら、生活習慣改善のための指導・管理を行っていきます。

B型肝炎やC型肝炎等のウイルス性肝炎において、当クリニックで抗ウイルス剤の治療は出来ませんが、高次医療機関との連携を図りながら寛解状態である方の日常の管理をおこなっています。

血液検査や超音波検査、CT検査等を駆使しながら、肝臓病の管理を行っていきます。

胆のう(胆のう結石、胆管結石、胆嚢炎など)

胆のう結石は無症状で発見されることが増えている病気です。必ずしも全員に治療が必要になるわけではありませんが、突然の激痛で発症したり、重症感染症に発展しやすい疾患のため、定期的な検査が必要です。

また手術に踏み切るタイミングの判断は非常に難しいのですが、外科医の経験を生かしベストと思われる方針を考え、ご提案いたします。

膵臓(膵炎、膵のう胞性疾患、膵癌など)

膵臓癌は罹患率、死亡率ともに増えてきている癌ですが、現代においても早期発見が難しい病気です。

そうはいっても、CTによる画像診断の進歩や、糖尿病が急に悪くなったといった事をきっかけに早期発見できるケースも少なからずありますので、異常を疑う場合には積極的にCT検査をお勧めします。

また膵のう胞性疾患も画像検査の普及により発見されることが増えてきています。時に増大・悪性化することもあるため、定期的な検査が推奨されています。